土佐のあれこれ
うなぎってどんな生き物?
四万十川周辺の四国特産品と言えば米や鮎と豊富ですが、中でもうなぎは有名ではないでしょうか。
こちらでは高級食材としても知られているうなぎについての基礎知識をご紹介します。
うなぎとは?
うなぎは、うなぎ目うなぎ科に属する魚です。同じうなぎ目にはアナゴやハモがいます。
生き物としては白亜紀後期に現在のインドネシア周辺で誕生したと言われています。
体中ぬるぬるしていますが、このぬるぬるは周囲の水質をきれいにする働きがあるため、淡水・海水に対応しなければならないうなぎにとっては重要な働きをします。
魚類にはめずらしく、皮膚呼吸が可能で、皮膚呼吸70%、えら呼吸30%の割合で呼吸しています。
実は謎が多い生き物
うなぎは四国特産品として四万十川でも養殖されていますが、うなぎは一生のなかで回遊する生き物です。
グアム近海のマリアナ海嶺で産卵し、水深200mで生まれます。
30時間もかけて上昇しながら孵化したうなぎの赤ちゃんは、子供のうちはレプトセファルス幼生という名前です。
数回変体を繰り返し、日本に着くころにシラスウナギとなります。
子供のうちに何を食べているのか、どのようなメカニズムで産卵場所まで辿りつけるのかが未だに解明されていません。
繁殖地や天然卵もつい最近になってようやく発見されました。
食材としての栄養素
うなぎは四国特産品としておすすめの食材ですが、その理由として野菜や果物にも負けないほど栄養が豊富に含まれているということが挙げられます。
エネルギー、たんぱく質、脂質がとても豊富というだけでなく、ビタミンA・B群(B1、B2、B6、B12)・D・Eといったビタミン類、カルシウム・リン・亜鉛・ヨウ素といったミネラルも豊富です。
うなぎは日本人にとって馴染み深い食材ですが、調べてみると大変面白い生き物でもあります。
四国特産品のうなぎをお召し上がりになる際に知っていると、より美味しく味わえるかもしれません。